契約社員も退職代行で辞められる!利用時の注意点やポイントを解説

退職代行の基礎知識
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「契約社員も退職代行を使えるの?事情があって辞めたいけど、契約期間中の退職は非常識かな…」

「どうしても自分で退職を言い出しづらい!でも退職代行を利用できるのは、正社員だけ?」

「契約社員でも使える退職代行サービスを知りたい」

最近、注目を集めている退職代行サービス。利用したいと思っても、実際に利用している人の多くは正社員。そのため「契約社員は利用できないのでは…」と考えて悩んでいる人も少なくないでしょう。

でも、本当に契約社員が退職代行を利用するのは難しいのでしょうか。

この記事では、以下のような情報をお伝えします。

1.契約社員も退職代行で辞められる!
2.契約社員が契約期間中に辞めるのはあり?
3.契約期間でも退職代行は利用可能
4.契約社員が退職代行を利用する際の注意点
5.契約社員におすすめの退職代行3選

今すぐにでも会社を辞めたい契約社員の方は、ぜひ参考にしてみてください。

契約社員も退職代行で辞められる!

結論から言うと、契約社員も問題なく退職代行を利用できます。

退職代行の公式HPを見てみると、「雇用の形態は関係なく一律で○万円」「正社員・契約社員は○万円」などと掲載されています。

ただし、契約社員のような契約期間の定められた労働者(有期雇用)は、正社員のような契約期間の決まっていない労働者(無期雇用)とは、少し条件が違うので注意が必要です。

契約社員が契約期間中に辞めるのはあり?

正社員の場合は、退職する2週間前までに申し出れば退職が可能です。しかし、契約社員など、契約期間が定められている有期雇用契約の労働者の場合は、原則契約期間中の退職はできません

もちろん会社からの合意を得られていれば退職は可能です。また、退職を認めてもらえない場合も、ある条件を満たしていれば契約の期間内でも会社を辞めることができます。

具体的な条件は次の通りです。

1年以上勤務している

契約の際、1年を超える期間が定められている場合は、勤務を開始してから1年を超えた時点で、いつでも退職可能です。

労働基準法137条 期間の定めのある労働契約(一定の事業の完了に必要な期間を定めるものを除き、その期間が一年を超えるものに限る。)を締結した労働者(第十四条第一項各号に規定する労働者を除く。)は、労働基準法の一部を改正する法律(平成十五年法律第百四号)附則第三条に規定する措置が講じられるまでの間、民法第六百二十八条の規定にかかわらず、当該労働契約の期間の初日から一年を経過した日以後においては、その使用者に申し出ることにより、いつでも退職することができる。

<引用元:電子政府の総合窓口 e-Gov>

会社の規定では1ヶ月以上などと決められているかもしれませんが、法律上は、正社員や無期雇用派遣と同様、退職日の2週間前までに退職の意思を伝えれば退職可能です。

やむを得ない理由がある

契約期間中の退職が認められるもう一つの条件は、「やむを得ない理由」があるケースです。

やむを得ない理由には以下のようなものがあります。

・病気やケガが原因で働けなくなった
・労働条件に相違があった
・家族の介護が必要になった
・パワハラやセクハラ

上記のような理由があれば、契約期間中も退職可能です。

契約期間中に辞められる条件をクリアしていたとしても、退職を言い出しづらかったり、申し出ても拒否される、強い引き止めにあうことも考えられます。

そういった場合も、退職の手続きに慣れた経験が豊富な退職代行サービスは大きな力になってくれます。

契約社員が退職代行を利用する際の注意点

契約社員が退職代行サービスを使う時は、ぜひ覚えておいて欲しい注意点があります。トラブルを避け、スムーズかつ確実に退職するためにもチェックしておきましょう!

契約社員など有期雇用者に対応したサービスか確認

退職代行は、全てのサービスが契約社員に対応しているとは限りません。中には、正社員のみなど雇用形態を限定しているところもありますので、必ず確認してから依頼しましょう。

基本的には公式サイトに利用できる雇用形態の記載がありますが、見つけられない場合は、問い合わせフォームや電話などで問い合わせてみればOKです。

バックレはトラブルの元!退職代行を活用しよう

会社が嫌でたまらなかったり、上司が退職を認めてくれない場合「このままバックレてしまおうか…」と考える人もいるかもしれません。

嫌な会社と連絡も取らず、さよならできるのは嬉しいことかもしれませんが、バックレは様々なリスクがあるため、おすすめできません。

例えば、以下のようなリスクが予想されます。

・有給休暇を消化できない
・最後の給料を支払ってもらえない
・損害賠償を請求される可能性も

有給を消化したり、働いた分の賃金を受け取るのは労働者としての当然の権利ですが、連絡もせず突然バックレてしまったとしたら、話は別です。

バックレてしまったことで有給も使えず、最後の給料も支払われないで終わる可能性は充分あり得ます

また、あなたが急に職場に来なくなり、連絡も取れない状態であったことが原因で、会社側に大きな損失を与えてしまったら、損害賠償を請求される可能性もゼロではありません

無断欠勤やバックレといった行為は大きなトラブルの元。結果は同じ「辞める」でも、なるべく円満に解決したいものです。バックれるくらいなら、また、そうしたいほど悩むくらいなら、退職代行を利用して賢く会社を辞めましょう!

退職代行に申し込みをする前に、引き継ぎの資料などをしっかり準備しておけばさらに安心ですね。

契約社員におすすめの退職代行3選

契約社員でも利用できるサービスを自分で探すのが大変という人のために、契約社員におすすめの実績のある業者を厳選して紹介します。

3つの業者のポイントを、わかりやすく一覧にまとめました。

それぞれ特徴がありますので、詳細を確認してご自分の目的や状況に合ったところを選んでみてください。

SARABA

退職代行SARABA

大手メディアでも話題の退職代行SARABA(サラバ)」は、労働組合の退職代行サービス。

一般的な退職代行業者の場合は、未払い賃金や有給消化についての交渉はできませんが、労働組合は「団体交渉」が認められているので、あらゆる交渉が可能です。交渉に応じないことは違法となるため、会社側も必ず対応してくれます。

成功率98%の有給消化サポートを受けられますので、有給を使って辞めたい人にもおすすめ。行政書士が監修した退職届もプレゼントしてもらえます。

サービス運営会社名株式会社スムリエ(退職代行SARABAユニオン)
公式HPこちら
退職代行の運営期間2004年から
料金正社員・アルバイト共に25,000円
支払い方法銀行振込、クレジットカード
追加料金の有無なし
退職できなかった場合の全額返金補償
相談回数無制限
対応可能な日時24時間対応 ※有人対応も含む
弁護士(司法書士)または法律事務所が代行してくれるか× ※顧問弁護士あり
労働組合が代行してくれるか
転職・再就職支援があるか〇 ※転職支援会社の紹介のみ

Re:Start

退職代行Re:Start

リーズナブルなサービスを探している人におすすめの退職代行が「Re:Start(リスタート)」です。通常は正社員と契約社員の料金は44,000円ですが、現在キャンペーン中のため25,000円で利用できます

退職代行の平均相場が30,000円ということを考えると、かなりお得ですね。

また、相談した当日から対応可能というスピード感ある対応も魅力。申し込み前も後も相談の回数に制限はありません。会社への嫌な連絡は全て、あなたに代わってRe:Startがしてくれるので安心です。

Re:Startは弁護士でも労働組合のサービスでもありませんが、問題が起きないように徹底しているとのことなので、弁護士法に違反する心配もないでしょう。

サービス運営会社名株式会社another choice
公式HPこちら
退職代行の運営期間2017年から
料金正社員:44,000円→25,000円 アルバイト:33,000円→25,000円
支払い方法銀行振込
追加料金の有無なし
退職できなかった場合の全額返金補償
相談回数無制限
相談方法LINE ・メールフォーム
対応可能な日時平日10時~22時
弁護士(司法書士)または法律事務所が代行してくれるか×
労働組合が代行してくれるか×
転職・再就職支援があるか〇 ※転職支援企業の紹介などはなし。方法論の構築やサポート

弁護士法人みやび

退職代行サービス「弁護士法人みやび」

あらゆるトラブルに備えて弁護士に依頼したい人もいるかと思います。

そういった方におすすめなのは、直接弁護士が担当してくれる「弁護士法人みやび」です。

「弁護士法人みやび」は、全国的に有名な弁護士事務所。一般業者や労働組合のサービスと比べて料金は高くなりますが、弁護士なら、退職に関する交渉から裁判まで全て対応してもらますし、法律のプロが味方につく心強さがあります。

サービス運営会社名弁護士法人みやび
公式HPこちら
退職代行の運営期間非公開
料金一律55,000円(雇用形態は問わない)
支払い方法銀行振込
追加料金の有無回収額の20%(残業代・退職金の請求等を依頼する場合)
退職できなかった場合の全額返金補償×
相談回数無制限
対応可能な日時24時間対応 ※有人対応は平日土日10時-21時
相談方法・LINE ・メールフォーム
弁護士(司法書士)または法律事務所が代行してくれるか
労働組合が代行してくれるか×
転職・再就職支援があるか×

まとめ

契約社員も基本的に問題なく退職代行サービスを利用できます。

「上司が怖くて退職すると言い出せない」「退職したいと申し出ているのに認めてくれない」「心身ともに疲弊していて出勤するのも辛い」という人は、ぜひ退職代行に頼ってみてください。

退職代行は退職に関する手続きに慣れていますから、スムーズに退職まで導いてくれます。

退職の自由、職業選択の自由は労働者の権利。働く環境は自分で選べるのです。無理をして嫌な仕事を続けるよりも、退職代行ですっぱり辞めて次に進みましょう!

今回ご紹介した退職代行サービスは、全て無料で相談できますので、疑問な点や不安なことがあれば、気軽に問い合わせてみてくださいね。