今回は、2021年にサービスを開始したばかりの退職代行ジョブセルについて紹介します。
口コミや評判、サービスの基本情報や利用の流れ、どのような人に向いているのかなど、詳しく解説していきますので、退職代行ジョブセルが気になっている方は、ぜひ参考にしてみてください。
【退職代行ジョブセルの特徴】
- 労働組合なので会社と交渉ができる
- 弁護士監修の適性業務
- 退職成功率100%でトラブルがない
- 税込25,000円と費用が安い
- 万一の失敗時には全額返金される
退職代行ジョブセルとは
退職代行ジョブセルを運営するのは「株式会社ハーフ・オブ・イット(ジョブセルユニオン)」。
2021年1月にサービスを開始したばかりの新しいサービスです。
運営会社の退職代行ジョブセルは、退職や内定辞退代行業のほかに、WEBサイト作成やSEOコンサルティング、WEB集客コンサルティング、LPO事業、広告代理店業などの業務を行っています。
退職代行サービスには、一般業者・弁護士・労働組合と3つの種類がありますが、ジョブセルの運営形態は労働組合です。
料金(社員) | ¥25,000 | 料金(アルバイト) | ¥25,000 |
対応可能時間 | 24時間対応 | 支払方法 | ・銀行振込 ・クレジットカード ・LINE Pay |
追加料金 | なし | 相談方法 | ・電話 ・Line ・メール |
全額返金保証 | ◯あり | 相談回数の制限 | 無制限 |
弁護士による代行 | ×なし ※弁護士監修はされている | 労働組合による代行 | ◯あり |
転職活動・就職活動支援 | ◯あり | 転職祝金 | ×なし |
退職代行実績 | 相談件数1,000件以上 | 運営会社 | 株式会社ハーフ・オブ・イット |
退職代行ジョブセルの特徴やメリット
モームリの特徴やメリットは、大きく次の5つです。
・労働組合なので会社と交渉ができる
・弁護士監修の適性業務
・退職成功率100%でトラブルがない
・税込25,000円と費用が安い
・万一の失敗時には全額返金される
ジョブセルの特徴・メリットについて詳しくみていきましょう。
労働組合なので会社と交渉ができる
退職代行ジョブセルは、労働組合の退職代行です。そのため、一般的な業者に断られることの多い未払い賃金・有給取得の交渉も行えます。
労働組合は、団体交渉(※)が認められているので、会社側がこれを拒否することはできません。
第二十八条 勤労者の団結する権利及び団体交渉その他の団体行動をする権利は、これを保障する。
(引用:日本国憲法|電子政府の総合窓口 e-Gov¥)
会社と退職日調整・未払い残業代など賃金の請求・有給取得の交渉などをお願いしたい人は、ジョブセルのような交渉ができる退職代行を選びましょう。
弁護士監修の適性業務
退職代行を利用する上で気になることの一つに、「非弁行為(※)」があります。非弁行為とは、弁護士でない者が営利目的で弁護士だけができる業務(法律事務)を行うことです。
弁護士のみに許される法律事務は、
- 法律相談
- 示談交渉の代理
- 調停や訴訟代理など
上記のような業務を行うことですね。退職代行自体に違法性はないですが、弁護士資格のない者が法律事務をしてしまうと違法行為になってしまいます。退職代行の中には、非弁行為を犯してしまうところもあるので注意が必要です。
その点、ジョブセルは弁護士監修で、弁護士がサービス内容を厳しくチェックしているので、非弁行為のリスクを避けられます。
(非弁護士の法律事務の取扱い等の禁止)
第七十二条 弁護士又は弁護士法人でない者は、報酬を得る目的で訴訟事件、非訟事件及び審査請求、再調査の請求、再審査請求等行政庁に対する不服申立事件その他一般の法律事件に関して鑑定、代理、仲裁若しくは和解その他の法律事務を取り扱い、又はこれらの周旋をすることを業とすることができない。ただし、この法律又は他の法律に別段の定めがある場合は、この限りでない。
(引用元:弁護士法 | 電子政府の総合窓口 e-Gov)
退職成功率100%でトラブルがない
ジョブセルの退職成功率は、2021年1月~2021年8月末までに、482人の退職代行を行いましたが、全て退職代行は成功しています。さらに、訴訟トラブルに発展したケースは1件もありません。
退職成功率100%&訴訟トラブル0件ということで、ジョブセルはトラブルなく確実に辞めさせてくれる安心感がありますね。
税込25,000円と費用が安い
ジョブセルの退職代行料金は、正社員・アルバイト・パートなど雇用形態を問わず税込25,000円です。
退職代行サービスの料金相場は、およそ30,000円ですから、この価格はリーズナブルだと言えますね。
会社と交渉ができる退職代行ということを考えると、かなりコスパの良いサービスだと言えます。
ジョブセルがここまで料金を安くできるのは、ホームページ作成から広告活動などを全て自社で行っているため。他社と比べて無駄なコストがかからないので、代行費用を抑えることができています。
万一の失敗時には全額返金
「退職代行で辞められなかったらどうしよう」「失敗した際にお金は返ってくる?」など、退職代行サービスを利用するとなると、不安を感じることも多いと思います。
退職代行で失敗するということは滅多にないことですが、万一の失敗時に、返金制度があると安心ですよね。
返金制度の有無は、退職代行業者によって異なります。失敗しても返金されないところもある中、ジョブセルは万一の失敗時には支払った代金の全額が返金されます。
退職代行ジョブセルのデメリット
ジョブセルのデメリットは、大きく次の3つです。
- アルバイトの場合だと割高
- 公務員は難しい可能性がある
- 実績が少ない
それぞれのデメリットについて、解説していきますね。
アルバイトの場合だと割高
ジョブセルは雇用形態を問わず一律25,000円です。業者によっては、アルバイトやパートの料金が安く設定されていることも珍しくないので、ジョブセルだと割高になることもあります。
公務員は難しい可能性がある
公務員の場合は、職務上の義務として法令および上司の命令に従う義務があるため、民間企業の従業員とは違い、好きなタイミングで退職を申し出ることはできません。
しかしながら、退職自体を認めてもらえないわけではありません。上司と協議・調整しながら退職の手続きを進めていけば退職は可能です。
このように公務員の退職は、少し条件が違ってくるため、実績の少ないジョブセルでは対応できない可能性があります。
公務員の方は、無料相談の際に公務員であることを伝えて退職が可能か尋ねてみるか、弁護士や実績豊富な労働組合の退職代行を利用しましょう。
実績が少ない
ジョブセルは2021年にサービスをスタートしたばかりなので、実績は他の業者と比べると多くありません。
退職代行を利用する際、実績数が少ないことは不安材料の一つになるものです。実績数が多い業者であれば、それなりに退職代行に関するノウハウが積み上がっていますので、万一のトラブルにもスムーズに対応してもらえるでしょう。
安心して退職代行をお任せしたい人は、実績豊富な退職代行を選ぶことをおすすめします。特に労働組合が対応する退職代行は良いと思います。
退職代行ジョブセルの利用の流れ
ジョブセルを利用する際の利用の流れは、とてもシンプルでたった3つのステップで完了します。
【ジョブセル利用の流れ】
- step1.LINEまたはメールで問い合わせ
- step2.納得できたら支払いをする
- step3.支払い・申し込み後は、ジョブセルにお任せ
step1.LINEまたはメールで問い合わせ
公式サイトからラインまたはメールで問い合わせをします。
「会社の人と一切合わずに退職したい」
「残っている有給を全て使い切って辞めたい」
など、要望があれば全てお伝えください。相談は無料で、何度でもOKです。ジョブセルから何度も連絡を入れたり、セールス的な対応は一切ないので安心して問い合わせできます。
LINEや電話番号などの個人情報は、プライパシーポリシーに基づいて厳重に保護されているので安心です。
step2.納得できたら支払いをする
相談して内容に納得できたら、銀行振込・クレジットカード・LINE Payの中から好きな方法で支払いをします。
料金は追加料金なしの税込25,000円です。支払いが終わったら、申し込み完了となります。
step3.支払い・申し込み後は、ジョブセルにお任せ
入金の確認が取れたら、希望の日程に退職代行が実施されます。疑問や不明点があれば、退職完了まで無制限で相談可能。
退職日までは、出社の必要はありません。有給消化をしながらゆっくり過ごしたり、転職活動をするなど自由に過ごしましょう。
退職日を迎えれば退職完了です!
退職代行ジョブセルの評判・口コミ
ジョブセルはまだスタートしたばかりのサービスなので、SNSやネット上の口コミは見つけられませんでした。
しかし、公式サイトにジョブセルを利用した方の感想が掲載されていたので、そちらをご紹介します。
会社から損害賠償で脅された人の口コミ
上司に退職したい旨を伝えたところ、全然辞めさせてくれなくて損害賠償の話が出てきて怖くなったのでジョブセルさんに依頼しました。損害賠償の件だけ心配だったので、ジョブセルさんに聞いてみたのですが、会社から借金をしていたり横領等の明らかに問題がある場合を除けば訴えられることはまずできないと聞いて安心しました。実際、退職して数ヶ月がたちましたが、何事もなく生活できています。一度も会社とやり取りをすることなく退職できたので、本当に感謝しています。ありがとうございました!!
退職を切り出して「損害賠償を請求する」と脅されたら、びっくりしてしまいますよね。そんな時にこそ、退職のプロを頼りたいもの。
この方は、相談に乗ってもらったことで不安もなくなり、出社なしで無事退職できたようです。良かったですね。
転職先が決まっていた人の口コミ
転職先が決まっていたので今すぐ退職したかったのですが、会社に辞める旨を申し出たところ本来もらえる給与は支払われず有給消化もできないと言われて途方に暮れていました。何とかできないかと色々調べジョブセルさんのサイトを発見。正直給与や有給を我慢すれば自力でも辞められたので、とりあえずで相談したのですが、依頼頂ければ両方とも手に入りますよと言われて即依頼を決意。給与と有給でもらえた金額を考えれば3万円くらいお釣りが来るのでむしろ得した気分ですし、面倒な退職手続きの手間も省けて大満足です。
給料の支払いは雇用する側の義務ですが、ブラック企業など悪質な会社の場合「給料を支払わない」と脅してくることも。このような強い引き止めに遭い、結果的に辞められないケースも少なくありません。
しかし、この方はジョブセルを利用したことで会社側と交渉しながら、給料の支払いと有給の取得両方の希望を叶えることができました。
退職代行ジョブセルが向いている人
ジョブセルが向いているのは、次のような人です。
- 会社との交渉を希望する人
- 弁護士監修の信頼できるサービスを選びたい人
- 実績数は問わない人
ジョブセルは労働組合の運営する退職代行なので、会社との交渉が可能です。
また、弁護士監修で適性な業務で安心なのも魅力ポイント。まだスタートしたばかりの退職代行サービスなので、実績数は問わないという人におすすめですね。
退職代行ジョブセルが向いてない人
ジョブセルが向いていないのは、次のような人です。
- 実績豊富なサービスを選びたい人
- 損害賠償の対応をしてほしい人
実績豊富なサービスを選びたい人は、スタートしたばかりのジョブセルではなく、他の退職代行を探しましょう。
また、弁護士が退職代行をする訳ではないので、損害賠償の請求など弁護士にしかできない業務はできません。大きなトラブルに発展しそうな場合は、最初から弁護士に依頼しておくと安心です。
退職代行ジョブセルと他の退職代行との比較
ここでは、ジョブセルと他の労働組合の退職代行サービスを比較していきます。
それぞれの違いを知り、自分にぴったりな退職代行を選びましょう。
退職代行Jobs
ジョブセルとJobsは、どちらも労働組合×弁護士監修の退職代行です。料金は、ジョブセルが25,0000円、Jobsが27,000円とジョブセルが2,000円安くなっています。
少しでも安い労働組合×弁護士監修の退職代行を利用したい人にはジョブセル。実績数の多いところが良い人にはJobsがおすすめです。
退職代行ガーディアン
退職代行ガーディアンのサービス内容自体に大きな違いはありません。料金は、ジョブセルが25,0000円、退職代行ガーディアンが29,800円とジョブセルが4,800円安くなっています。
サービス開始からの年数はガーディアンの方が多いので、実績で考えるとガーディアンが魅力的ですが、価格が5,000円近く違うので、ジョブセルの方がコスパが良いと言えますね。
退職代行tonextユニオン(男の退職代行・わたしNEXT)との比較
料金を比較してみると、ジョブセルが25,0000円、男の退職代行が26,8000円 わたしNEXTが29,800円とジョブセルが数千円お得になります。
安い労働組合のサービスを選びたい人にはジョブセル。より上質なサービスを選びたい人には、退職代行JRAA(日本退職代行協会)の特級認定されている男の退職代行orわたしNEXTがおすすめです。
退職代行ジョブセルのよくある質問
最後に、退職代行ジョブセルでよくある質問に回答していきます。
即日で辞められますか?
会社の承認がんくても、民法の規定により退職の申出をした日から14日を経過すると雇用契約は終了(民法第627条)します。
即日退職を希望する場合は、残りの日数をジョブセルが有休消化の伝達や欠勤扱いの調整などをしてくれるので、希望する形で退職できます。
次の人を見つけてから辞めろと言われてしまいます。
人手不足は会社側の責任であり、一従業員が後ろめたさを感じる必要はありません。また、それが原因で損害賠償を求められることもないのでご安心ください。
辞めることに不安があるなら、ジョブセルのサポートを受けながら、仕事の引き継ぎ書を作成しておきましょう。きちんとした引き継ぎ書があれば、会社側に納得してもらうことができます。
会社から損害賠償請求はされませんか?
退職による訴訟の判例は、ほとんど見受けられません。会社によほど大きい損害を与えない限り、訴訟を起こしてもお金と時間がかかるだけで最終的に損に終わってしまうためです。
ジョブセルでは、労働組合として会社側と話し合いをすることができるため、会社側も無理な引き止めができずスムーズに退職できます。
即日で辞めても給料はもらえるのでしょうか?
まず前提として、退職前に働いた分の給料は必ず支払われます(労働基準法第24条)。
未払いの給与がある場合は、給与取得の旨をジョブセルから会社側に伝えてもらうことが可能です。ジョブセルの利用者は、全て支払われる給料をもらって辞めています。
有給消化はできますか?
有給休暇は、法律上(労働基準法第39条)申請すれば原則取得することができます。ジョブセルやその他退職代行で辞める場合は、法律に則り14日後に退職が完了となるため、その14日間を有給扱いにするのが一般的です。
会社からの貸与物はどうしたら良いですか?
社員証や制服など会社から借りているものがあれば、郵送で会社宛に送ります。返却できそうなものは、最後の出勤日にまとめて会社に置いてくると楽です。
円満に退職するために「退職代行をしたらすぐに返却の準備をする」「制服はクリーニングに出す」といった点を気をつけておきましょう。
社宅でも退職代行で辞められますか?
社宅でも退職代行の利用は可能です。ジョブセルが退去日を確認しますので、それまでに退去の準備をすることになります。
会社から連絡が鳴り止まないのですがどうしたら良いですか?
連絡を取りたくない意思をジョブセルから会社側に伝えてもらえますが、強制力がないため会社によっては本人に連絡を入れる場合もあります。
どの退職代行業者を使った場合でも、会社からの連絡を完全に遮断することはできません。出る義務はないので、連絡があった旨をジョブセルに伝えておきましょう。
キャンセルはできますか?
キャンセルについての取り決めは、サービスごとに異なります。一般的にキャンセル自体はできるところが多いですが、入金後の返金はできないところがほとんどです。
ジョブセルの公式サイト内の「特定商取引法に基づく表記」をみてみると、キャンセル・返金について「サービスの性質上、サービス提供後のキャンセルはお受け出来ません」とありました。
退職代行実行後のキャンセルはできないようですが、入金後のキャンセルはできる可能性があります。キャンセル・返金について詳しく知りたい方は、無料相談の際に質問してみると良いでしょう。
会社からお金を借りていても依頼できますか?
借金を理由に退職を拒否することはできないので、会社は必ず辞められます。ジョブセルから金額と返済方法を確認し、後日支払うことも可能です。
しかし、万一返済の金額や期日について会社が異議を唱えてきた場合の交渉は対応できません。その場合は、法テラスに相談ください。
まとめ
退職代行ジョブセルのサービスの特徴や口コミについて調査した結果、ジョブセルは新しいサービスながら、質が高く安心して利用できるサービスということがわかりました。
ジョブセルが向いているのは次のような人です。
- 会社との交渉を希望する人
- 弁護士監修の信頼できるサービスを選びたい人
- 実績数は問わない人
ジョブセルは新しいサービスなので、実績は残念ながら多くありません。ただ、労働組合×弁護士監修、かつ退職成功率100%、訴訟トラブル過去0件と安心安全なサービスです。
ジョブセルが気になる!という方は、一度公式サイトをチェックして問い合わせてみることをおすすめします。相談は無料なので、気軽に問い合わせてみてくださいね。