退職代行を利用するとき退職届は必要?サービス利用の流れを紹介

退職代行の基礎知識
この記事は約6分で読めます。

「退職代行を使っても退職届は必要?」

「退職届の提出がめんどう。できれば代行して欲しい」

「退職届作成の手間を省けるサービスを知りたい」

このような疑問にお答えする記事です。

本記事を読むことで下記のことがわかります。

1.退職代行を利用するとき退職届は必要?
2.トラブルを避けるためにも退職届はきちんと用意しよう
3.退職届の提出方法【テンプレートあり】
4.退職届を作成する際の注意点
5.退職届の作成の手間を省きたい人におすすめの退職代行

これから退職代行を利用する人、退職届を作成する手間を省きたい人はぜひ参考にしてみてください。

退職代行を利用するとき退職届は必要?

結論から言うと、退職代行を利用しても基本的には自分で退職届を作成することになります。

法律上は、会社を辞める際に必ずしも退職届を提出する必要はありません。民法では次のように規定されています。

(期間の定めのない雇用の解約の申入れ)

第627条 当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。

<引用元:電子政府の総合窓口 e-Gov>

「解約を申し入れる」と書かれていますが、「退職届を提出」との記載はないため、法律上は退職届を提出する義務はありません。

トラブルを避けるためにも退職届は自分で作成しよう

退職届を提出する義務はありませんが、口頭で伝えるといった方法だと「退職するとは聞いていない」と言われてしまい、退職を認められない可能性も

また、「無断欠勤扱いになる」「退職金を減額される」といったトラブルに発展することも考えられます。

退職届はプリントアウトすることも可能ですが、本人が作成したものだとわかるようにサインだけでも自筆で書いておきましょう。こうすることで、退職の申し出が本人の意思であることが証明できます。

退職代行の中には、無料でテンプレートを用意してくれるサービスもあります。

また、会社に指定の書式がある場合は、退職代行の担当者が教えてもらえるよう伝えてくれます。その際は、会社の指定のフォーマットに沿って記載してください。

基本的な退職届の書き方は、下記のとおりです。

退職届・退職願のサンプル

退職届や退職願の意味や書き方などについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

退職代行を使う時に退職届は必要?作成や郵送は業者に任せられるのかも解説
退職代行を利用する際、「できれば退職届の作成までお願いしたい」と考える人も多いと思います。果たして退職届の代筆は可能なのでしょうか。この記事では、退職届の作成や郵送は業者に任せられるのか、退職代行を利用する際に退職届は必要なのかといった疑問にお答えしています。退職届・退職願・辞表の違いについても解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

退職届を作成する際の注意点

退職届を作成する時は、いくつか気をつけて欲しい大切なポイントがありますので、ご紹介します。

「退職願」ではなく「退職届」と記載する

「退職願」と「退職届」どちらも同じ意味のように思われがちですが、意味合いが異なるので気を付けましょう。

辞表も似てはいますが、役割が異なるので意味を理解した上で利用することが重要です。

  • 辞表

会社の運営にかかわる役員以上の人や、公務員が辞める場合に提出する書類。一般的な会社員が提出する「退職願」に該当するもの。

  • 退職願 

退職願とは、「退職したい」と会社に打診するための書類のこと。「◯月◯日に労働契約を解除したい」と退職を申し出る際に提出します。

※希望日に退職するには、会社との合意が必要です。

  • 退職届

退職届とは、「退職することが確定」したのち、退職する旨を会社に届け出るための書類のこと。退職届には退職日を明記します。

※退職届が会社側に到達すれば、受理されない(拒否された)場合でも退職は可能です。

退職代行を使って辞める場合は、「○月○日に退職する」と会社に届け出ができる退職届を提出しましょう。

退職届の作成の手間を省きたい人におすすめの退職代行

最後に退職届のテンプレートが用意されていて、作成の手間を省けるおすすめの退職代行サービスをご紹介します。

SARABA

退職代行SARABA

SARABAでは、行政書士監修の退職届を無料でプレゼントしています。即日や有給消化など、希望に合わせた退職届を用意してくれるので安心です。

また、SARABAは団体交渉が可能な退職代行サービス。弁護士法違反に触れることなく、未払い賃金の交渉、有給消化についての交渉、退職日の調整もできます

サービス運営会社名株式会社スムリエ(退職代行SARABAユニオン)
公式HPこちら
退職代行の運営期間2004年から
料金正社員・アルバイト共に27,000円
支払い方法銀行振込、クレジットカード
追加料金の有無なし
退職できなかった場合の全額返金補償
相談回数無制限
対応可能な日時24時間対応 ※有人対応も含む
弁護士(司法書士)または法律事務所が代行してくれるか× ※顧問弁護士あり
労働組合が代行してくれるか
転職・再就職支援があるか〇 ※転職支援会社の紹介のみ

ニコイチ

退職代行ニコイチ

ニコイチは2004年にサービス開始した老舗の退職代行サービス。サービス開始から約15年になりますが、現在も「退職成功率100%」を継続しています。

ニコイチでは、簡単に退職届が作成できるテンプレートをPDFでプレゼントしています。テンプレートに必要事項を入力するだけなので、すぐに退職届を作成できますよ。

サービス運営会社名株式会社ニコイチ
公式HPこちら
退職代行の運営期間2004年から
料金一律27,000円(正社員・アルバイトなど雇用形態は問わない)
支払い方法・銀行振込 ・クレジットカード
追加料金の有無なし
退職できなかった場合の全額返金補償
相談回数無制限
対応可能な日時24時間対応 ※有人対応は平日土日8時-18時
相談方法・電話 ・Line ・メールフォーム
弁護士(司法書士)または法律事務所が代行してくれるか× ※弁護士監修
労働組合が代行してくれるか×
転職・再就職支援があるか〇 総合転職エージェントと提携。

退職代行Jobs

退職代行Jobs

退職代行Jobsは、顧問弁護士が在籍する退職代行サービス

弁護士が直接代行するわけではありませんが、サービス内容について弁護士が法に触れないよう厳しくチェックしているので、安心して利用できますよ。

退職届も顧問弁護士が監修したテンプレートを用意してくれるので、正しい届け出が可能です。


株式会社アイリス
公式HPこちら
退職代行の運営期間2019年から
料金一律29,800円(雇用形態は問わない)
支払い方法銀行振込 /クレジットカード /Paidy後払い(コンビニ・銀行振込)
追加料金の有無なし
退職できなかった場合の全額返金補償
相談回数無制限
対応可能な日時24時間対応 ※有人対応は平日土日7時-24時
相談方法電話 /Line /メールフォーム
弁護士(司法書士)または法律事務所が代行してくれるか× ※顧問弁護士あり
労働組合が代行してくれるか×
転職・再就職支援があるか〇 総合転職エージェントと提携。 ※株式会社みらい人事

まとめ

退職代行を利用するのなら、退職届も自分の代わりに作成して欲しいと考える人も多いかもしれません。しかし、基本的に退職届は自分で作成し提出することをおすすめします。

なぜなら、退職を申し出ているのが本人だと明示することができるから。思わぬトラブルに巻き込まれないためにも、退職届は署名だけでも自筆で行いましょう。

また、退職代行サービスの中には、無料で退職届のテンプレートを用意しているところもあります。テンプレートがあれば、あとは必要事項を埋めるだけなので簡単です。

退職届のテンプレートを用意しているなど、退職の手続きの手間を省けるおすすめの退職代行を参考に、自分にぴったりなサービスを探してみてくださいね。