「退職代行サービスを利用してみたい」
「派遣社員も退職代行を使えるのかな?」
「派遣社員でも利用できる退職代行を知りたい」
このように派遣社員として働く人の中にも、今話題の「退職代行サービス」を利用したいと考える人も多いのではないでしょうか?
この記事でわかることは次のとおり。
1.派遣社員も退職代行を利用できる【ただし契約内容に注意】
2.契約期間内でも辞められるケースは?
3.契約社員が退職代行を利用する時の注意点
4.退職代行を利用した派遣社員の口コミ
5.派遣社員におすすめの退職代行サービス
「派遣として働き始めてまだ1ヶ月しか経っていないけど、退職したい」「契約期間中だけど今の職場を離れたい」など、会社を辞めたいと考える派遣社員の方は、ぜひご覧ください。
派遣社員も退職代行を利用できる【ただし契約内容に注意】

派遣社員でも、退職代行サービスを利用して派遣元を辞めることは可能です。
しかし、雇用形態によって条件が変わってきます。具体的には、期間の定めのある「登録型派遣」か、期間の定めのない「無期雇用派遣」なのかで若干の違いがあります。
派遣法第2条第1号 法律では派遣社員について、「自己の雇用する労働者を、当該雇用関係の下に、かつ、他人の指揮命令を受けて、当該他人のために労働に従事させることをいい、当該他人に対し当該労働者を当該他人に雇用させることを約してするものを含まないものとする」と定義しています。
<引用元:電子政府の総合窓口 e-Gov>
期間の定めがない場合・無期雇用派遣【無期雇用契約】
派遣社員であっても、契約期間を定めない「無期雇用派遣」で働いている人は、正社員と同様の条件で退職可能です。
法律上は「退職する2週間前まで」に申し出れば、退職できると規定されています。
(期間の定めのない雇用の解約の申入れ)
民法 第627条 当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。
<引用元:電子政府の総合窓口 e-Gov>
期間の定めがある場合・登録型派遣【有期雇用契約】
半年や1年など契約期間が定められた「有期雇用契約」の派遣社員の場合、基本的には契約期間中は自由に仕事を辞めることはできず、契約期間が満了した時点で退職となります。
ただし、ある条件を満たしている場合は、契約期間内でも辞めることは可能です。
契約期間内でも辞められるケースは?

派遣社員が契約期間内に辞められるケースとは、どのような場合なのか具体的に解説します。
勤務から1年以上経過している
勤務を開始してから1年を超える場合は、いつでも好きなタイミングで退職可能です。
労働基準法137条 期間の定めのある労働契約(一定の事業の完了に必要な期間を定めるものを除き、その期間が一年を超えるものに限る。)を締結した労働者(第十四条第一項各号に規定する労働者を除く。)は、労働基準法の一部を改正する法律(平成十五年法律第百四号)附則第三条に規定する措置が講じられるまでの間、民法第六百二十八条の規定にかかわらず、当該労働契約の期間の初日から一年を経過した日以後においては、その使用者に申し出ることにより、いつでも退職することができる。
<引用元:電子政府の総合窓口 e-Gov>
つまり、契約期間が2、3年あったとしても、1年以上働けば契約期間中でも退職できます。正社員や無期雇用派遣と同様、退職日の2週間前までに申し出ればOKです。
やむを得ない理由がある
契約期間中の退職が認められるもう一つのケースは、「やむを得ない理由」がある場合です。
やむを得ない理由については、次のようなものが挙げられます。
・病気やケガが原因で働けなくなった
・労働条件に相違があった
・家族の介護が必要になった
・パワハラやセクハラ
上記のような理由があれば、派遣の契約期間中も退職可能です。
また、どの条件にも当てはまらない場合も、まずは退職のプロ退職代行サービスに相談してみると、ベストな解決策を提示してくれます。
仕事を今すぐに辞めたい人は、まずは気になる退職代行に相談してみると良いでしょう。相談は無料で受け付けてくれます。
派遣社員が退職代行を利用する時の注意点

派遣社員が退職代行を利用する際は、注意点が2つあります。トラブルを避けるためにも、退職代行を利用する前に理解しておきましょう。
派遣社員の退職に対応していない業者もある
退職代行業者によっては、派遣社員(登録型)や契約社員など、契約期間が定められた有機雇用契約の労働者の退職に対応していないことがあります。
公式サイトに「期間が定められている方は対応不可」などと記載されていたりするので、退職代行を利用する際は公式サイトをチェックしておきましょう。
派遣社員が利用できる退職代行を探すのが面倒な人は、後ほどおすすめの業者を紹介しますので、参考にしてください。
今後同じ派遣会社は使いにくくなる
退職代行で退職するとなると、派遣先で働く必要がなくなるだけでなく、派遣元にも連絡が行きますので、同じ派遣元を今後利用しづらくなることは理解しておきましょう。
退職代行を利用した派遣社員の口コミ

ネット上で退職代行を利用して辞めた派遣社員の口コミがありましたので、ご紹介します。
27歳女性 派遣社員4年目
とにかく上司や同僚とは顔を合わせることなく仕事を辞めたいと思い、その希望を第一に考えてもらった。書類の準備や会社から借りていたものの返却なと、全て請け負ってくれた。次の仕事に関する相談にも乗ってもらえて安心できた。
30代女性 派遣社員1ヶ月目
思っていた仕事ではなく辞めたいと派遣元の担当者に伝えましたが、
契約書に明示されている期間までは働くようにと言われました。
そこで退職代行を利用することにしました。
派遣元の担当に代行電話をし、派遣元の担当から派遣先に連絡をしていただき、完了。
依頼からすぐに対応していただけたので助かりました。
また代行を通すことで引き留めにもあわずに済んでよかったです。
20代女性 派遣社員1ヶ月目
8月に人材会社に派遣されました。仕事内容は聞いていたのですが自分の想像よりも覚える内容が多く、全くついて行けなくなりました。
辞めたい旨を派遣の営業担当の方に話したのですが、丸め込まれてしまいました。 頑張って続けていたのですが、ここ数週間めまいが止まらず、階段を降りている最中にめまいが起きてしまって転んで頭を打ってしまい、仕事を休みました。 もう体力的にも精神的にも辛いので退職したい。
まず依頼者の意向を派遣元の営業担当へお伝えし、派遣元の営業担当より派遣先へ退職の旨を連絡してもらい無事退職に至りました。
派遣先にはお世話になっていたので、なるべく円満に済ましたいと思っており、退職代行を依頼してすぐに退職ができ、気持ちもすっきりしたので、また少し休んでから働きたいと思います。
退職代行を利用すると、退職を認めてくれなかった派遣先や派遣元も、基本的にすんなり辞めさせてくれます。
派遣社員におすすめの退職代行サービス
最後に派遣社員も利用できる、おすすめの退職代行を3つご紹介します。どこも実績が豊富で、安心して利用できるところばかり。
それぞれ特徴がありますので、ご自分の目的や状況に応じてお選びください。
退職代行SARABA

退職代行SARABAは、労働組合の退職代行サービス。
一般的な退職代行業者の場合は、未払い賃金や有給消化についての交渉を行うことができませんが、労働組合は「団体交渉」が認められているので、あらゆる交渉が可能です。
また、退職代行SARABAは、雇用形態を問わず、一律27,000円とリーズナブルな価格も魅力のひとつ。追加料金も不要です。

派遣社員が退職代行SARABAで辞める時のポイントをまとめたので、よければ見てください。

サービス運営会社名 | 株式会社スムリエ(退職代行SARABAユニオン) |
公式HP | こちら |
退職代行の運営期間 | 2004年から |
料金 | 一律 24,000円 |
支払い方法 | ・銀行振込・クレジットカード |
追加料金の有無 | なし |
退職できなかった場合の全額返金補償 | 〇 |
相談回数 | 無制限 |
対応可能な日時 | 24時間対応 ※有人対応も含む |
弁護士(司法書士)または法律事務所が代行してくれるか | × ※顧問弁護士あり |
労働組合が代行してくれるか | 〇 |
転職・再就職支援があるか | 〇 ※転職支援会社の紹介のみ |
退職代行ニコイチ

退職代行ニコイチは、2004年にサービス開始した老舗の退職代行業者。
サービス開始から約15年の間に、17,000人以上の人の退職に成功させており、現在も「退職成功率100%」を継続中です。
心理カウンセラーが在籍しているので、退職に伴うあらゆる不安を相談できます。
サービス運営会社名 | 株式会社ニコイチ |
公式HP | こちら |
退職代行の運営期間 | 2004年から |
料金 | 一律 27,000円 |
支払い方法 | ・銀行振込・クレジットカード |
追加料金の有無 | なし |
退職できなかった場合の全額返金補償 | 〇 |
相談回数 | 無制限 |
対応可能な日時 | 24時間対応 ※有人対応は平日土日8時-18時 |
相談方法 | ・電話 ・Line ・メールフォーム |
弁護士(司法書士)または法律事務所が代行してくれるか | × ※弁護士監修 |
労働組合が代行してくれるか | × |
転職・再就職支援があるか | 〇 総合転職エージェントと提携。 |
弁護士法人みやび

あらゆるトラブルに備えて弁護士に依頼したい人には、全国的に知られる大手の弁護士事務所弁護士法人みやびがおすすめです。
弁護士に依頼するとなると、担当できる範囲が広いので料金は高めになりますが、弁護士が直接担当してくれると、全て任せられる安心感があります。
サービス運営会社名 | 弁護士法人みやび |
公式HP | こちら |
退職代行の運営期間 | 非公開 |
料金 | 一律 55,000円 |
支払い方法 | 銀行振込 |
追加料金の有無 | 回収額20%(残業代・退職金の請求等)を依頼する場合 |
退職できなかった場合の全額返金補償 | × |
相談回数 | 無制限 |
対応可能な日時 | 24時間対応 ※有人対応は平日土日10時-21時 |
相談方法 | ・Line ・メールフォーム |
弁護士(司法書士)または法律事務所が代行してくれるか | 〇 |
労働組合が代行してくれるか | × |
転職・再就職支援があるか | × |
まとめ

派遣社員も退職代行を使って退職することは可能です。
ただし「有期雇用契約」「無期雇用契約」どちらで雇用契約を結んでいるのかで、少し条件が変わってきます。
無期雇用契約であれば、正社員と同じ条件で退職できますが、無期雇用契約の場合は「1年以上継続して働いている」か「やむを得ない条件」がある場合は、即日退職も可能です。
もし、上記に当てはまらない場合も、様々な職業の人を退職に導いてきた退職代行業者なら、具体的な解決策を提示し、スムーズな退職に導いてくれます。
嫌な状況から抜け出すためにも、早めに動き出しましょう!